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PER(株価収益率)

株式投資でよく使われる指標にPER(株価収益率)があります。計算はいたって簡単です。株価を一定株利益 (EPS)を割って算出します。つまり、株価が一株利益の何倍買われているかを見るものです。この一株利益は予想利益をベースに計算します。なぜなら、株価はここの実績よりも、将来の利益を予見し織り込んでいくからです。倍数が高ければ割高、低ければ割安と判断します。タダ、倍率に明確な絶対基準はありません。このため、相対比較をする必要があります。

例えば、A社の予想一株利益は20円で株価はPER25倍の500円だったとします。同業他社の平均PERが30倍だった時、A社は出遅れているということになります。単純に計算すれば、A社の株価は業界平均のPER30倍に一株利益20円をかけた600円が妥当、というわけです。

注意しなければいけないのが、PERは成長株理論だということです。単純に一期分の予想一株利益だけでは、判断できません。A社と同業他社であるB社の予想一株利益が20円と同じであっても、A社よりもB社のほうが成長力が高いとき、B社のほうが高く評価される。つまり高PERまで買われる事になるのです。

最近、調査機関のアナリストの調査リポートでは、5年先前後の一株利益の年率成長率を予測しています。実際にそうなるかはどうかは別として、その将来予測が株価に反映されてくるのです。株式投資は成長性を買うゲームといわれるゆえんです。

次の注意点は、時として「夢」を買う相場が出現することです。エイズ治療薬、制癌剤といったバイオ関連株相場、資源関連株相場サレには情報通信関連株など将来の業績変化率を先取る相場がその例です。急騰の最中には「夢」だけがクローズアップされ、とんでもない水準のPER(300倍以上)まで変われることがあります。また、PERの算出もとのなる一株利益も分析しなくてはなりません。資産売却益は含まれていないか、また研究開発費や設備投資を将来に備えてちゃんとやっているか、税金を払った上での利益か、などです。転換社債の買い入れ消却でも利益は増えます。

一例を挙げるとA社とB社の税引利益が同じ百億円、一株利益も同じ水準と仮定します。A社の年間研究開発費と設備投資が合計200億円、これに対してB社はほとんど目立った投資を行わず数億円単位。将来性はどちらがあるでしょうか。当然A社です。このように、株価を予測する時は利益の中身まで踏み込んで注意を払う必要があります。なお、最近は単独のPERではなく、グループ企業を含めた連結PERが重要視されています。

PER(株価収益率)の求め方

株価収益率は成長株理論で、一株利益の何倍に株価が買われているかどうかを見る

PER=株価÷一株あたり税引き利益(倍)

EPS(一株利益)=年間利益÷発行済み株式数(円)
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